研ぎ澄まされた孤独

とりとめのない思考を無理に言語化した記録

欲望、表現、行為

人間には欲望と行為の2つのレベルがある。行為は公的な規制を必要とする。たとえば殺人や窃盗は公的に規制すべき行為の代表例である。一方欲望は原理的に規制ができない。たとえば人を殺したいとか人の物を盗みたいという欲望は公的に規制することができな…

残業の終わりに

土曜日に青のワイシャツを買った。同じサイズのものを2枚だ。僕は基本的にワイシャツは白のものしか着ない。それは自分の選択肢を減らし認知資源の消耗を防ぐというきわめて功利主義的な思想に依拠した見解だった。そもそもスーツや制服というものは、毎朝…

仕事の話をさせてください

申し訳なさで気が狂いそうだ。22時ごろ、僕は取引先にエクセルのデータを送ってすみやかに退社した。清々しい気持ちでタバコを吸い、電車に乗り、駅を降り、一杯引っ掛けて帰ろうかと思った。このデータを作って送るという作業は結構大変なのだ。しかし先ほ…

懺悔:なぜ僕はその時電話を取ろうとしなかったのか?

2週間ぐらい前の会社でのこと。僕の所属する課の島に座っているのは僕だけだった。ちょうど昼時で、他に人たちはご飯に行っているか打ち合わせをしているかで出払ってしまっていた。新人の僕は電話対応という重要な任務を遂行しつつパソコンでエクセルをいじ…

サバルタンは語ることができるか

ポストコロニアリズムとフェミニズムの問題についての本「サバルタンは語ることができるか」を読みました。そんなに長くない本なのですが、難解で読みづらい。とはいえそれは文体的な問題であり、慎重に読みさえすれば内容を追うことができると思います。 本…

ベイビードライバー

特に書くことはないんだが、いやあるといえばあるというかむしろ書くことはどっさりあるんだが、平日にブログを書くというのは結構大変だ。仕事がだるい。 最近はネットで公開のブログを書くのよりも、フィルマークスという映画好きのSNS(id:1iefez)で映画…

バーに行った時の話

俺はその日南新宿のバーに来ていた。20時すぎのことだった。21時から飲む約束をしていたが、時間があったため、一杯飲んでおこうと思ったのだ。そこは初めて入る店だった。 15席ぐらいのカウンターは一番手前の席以外全て埋まっており、この店の人気ぶりがう…

「俺あの人に嫌われてるのかな」は勘違いである可能性がある(ような気がする)

どういうことを書こうと思ったか。それはまず、次のような経験から始まる。 某部署の研修をしていた時、俺は教育係のNさんから若干の拒否感を感じた。……いやそれはもう本当に勘違いだったと今ではいえるけれども。 というか、要するに何をいいたいかというと…

職場の振る舞い方についての「解」

先日、会社の先輩に飲みに連れていかれ、就活の時の話になった。その時ぼくは結構酔っていたため、ぼくが就活の時にどのようにして頑張っていたかを話した。ぼくは就活の時、すごい元気よく、すごいリア充みたいに話していた。ぼくは面接の時、ものすごく元…

阿部和重「無情の世界」

久しぶりに阿部和重を読んだ。新潮文庫の「無常の世界」には3つの短編が収められているのだが、キンドルではその3作がバラ売りされており、出版社:コルクと表示されていた。コルクはそういう事業もやっているのか、と感心する。そういえば短編集をバラ売り…

本は飛ばし読みでいいのではないか

「研修期間が終わったら確実に土日しか本が読めなくなる」と直感し、最近学生時代以上に本を読んでいるのですが、そこでさまざまな疑問が生じました。一つはどのようにして本を読めばいいのかということです。つまり、読みたい本が多すぎるがゆえにとても一…

最近読んだSFについて

最近SFの教養を身に着けたいと思い、基本的なところから読み始めている。まずは「幼年期の終わり」。科学技術が臨界点まで発達し、人間がやること全部やった世界で、人間は何のために生きるのか?と問いかける作品。「やること全部やった」というのは、つま…

偽中国語で偽中国語について考えてみる 使用偽中国語、思考於偽中国語

〈偽中国語〉 我昨日観劇画sf原作映画『BLAME!』。主要物語設定、人間統制下離脱機械的都市敵対人間。主人公男性「霧亥」、眼球搭載電子的AR投影機器。霧亥戦闘中、透視機器、視認敵情報。物語中鍵物品、「電網端末遺伝子」。霧亥常確認、敵所持非所持、電脳…

ニューヨーク一人旅の思い出

大学4年生の春休みの最後に一人でいったニューヨーク旅行について記します。もう2ヶ月も前のことです。1万5千字を超えており、長いです。おそらく誰も読まないでしょう。断言できますが、これを僕と関係のない人間が読む必要があるとは思いません。しか…

Ever17 の思い出

ゲームの中のキャラクターが、自分がある作られた世界の中に存在していることを自覚し、自分よりも論理的に高次の世界、すなわちゲームのプレイヤーの存在を認識するゲームというのがある。 それは一般的にはメタフィクションと呼ばれるのだが、僕にとってメ…

ニューヨーク旅行記について

学生の最後に突発的に行ったニューヨーク旅行について、このブログでは詳細な模様を描写する予定だった。それも学生のうちに。 3月22日に帰国したので、社会人になるまで1週間以上余裕があるはずだった。にもかかわらず僕は、外をぶらぶらしたり映画を観た…

カンボジア・ニューヨーク一人旅4日目

朝7時半に起床。シャワーを浴び、いつも通りバルコニーでタバコ。中庭のプールを見ると、サングラスをかけた家族がラウンジみたいなところで朝ごはんを食べていた。そういうサービスもあったのか、このホテル……。いやまあホテルなんだしごはんぐらい出すか。…

カンボジア・ニューヨーク一人旅3日目

朝4時半。ツイッターやらなにやらを見て、リュックを準備。財布は2つに分けている。いつも日本で使っている、いろんなカードが入った長財布には40ドルを残しておき、それ以外は折りたたみ財布に。 そしてWi-Fiルータを用意するわけだが、充電が切れている…

社会人1日目

年金手帳を持ってないので朝イチで年金事務所に行き、発行する。 会社に行く。電車の混み具合に死にそうになる。 電車を待っていたら、左からスゥーッと奴隷船が流れてきて、 (あれ?おかしいな) と思い、次の電車を待ったところ、左からスゥーッと奴隷船…

カンボジア・ニューヨーク一人旅2日目

3月12日 起きると周りには誰もいなかった。ものすごく天井が高く、広い空港に一人で寝ている。歩く歩道も停止している。飛行機の発着陸を告げる電子掲示板だけが活動している。そんな空間。朝5時。日本との時差は1時間。iPhoneは日本時刻を表示し、iPadは…

カンボジア・ニューヨーク一人旅1日目

タイトルが国名と都市の並列になっているのが気になるが、そう表すしかない。シェムリアップなんて書いても知ってる人少ないし、アメリカって書いてもアメリカのどこ?ってなる。 ともかく3月11日から22日まで、海外一人旅をした。大雑把には、以下のような…

シェムリアップ(カンボジア)に死す

こんにちは。僕はいま、カンボジアのシェムリアップという都市に来ています。 都市といいましたが、ここを都市と思う日本人はいないと思います。 シェムリアップは、新大久保にミサイルを10発ぐらい撃ち込んで3年経ったらこういう風景になるだろうな、とい…

大学の卒業が決まった

春休みに入って、たくさん旅行に行っている。金が溶けていく。 旅行は好きなんだけど、人に合わせて行動するのは好きじゃない。飯も「せっかく旅行きたんだしパッーっとやろう!」みたいにみんなは言うんだけど、俺はべつにコンビニの飯でも構わない。おいし…

大学を卒業できなくなるかもしれない、と思った

朝目を覚ましスマホで時刻を確認した僕は驚愕した。9時22分。1限の試験はもう始まっている。バネのように跳ね起き、「やばいやばいやばい」と小声で言った。コートを着て鞄を持ち寝癖を手櫛で梳かし玄関に向かいながら、もうだめではないか、いやいける…

僕のような人間を採用させてしまって御社の人事に申し訳ない

面接の時、人生で最も根拠なき自信がみなぎっていた。面接の直前にはカラオケで喉を開き、入念な自己啓発ののちに御社に向かっていた。その準備が功を奏し、僕は明るくにこやかにハキハキとしゃべることが可能であった。僕は面接官からリア充だと思われてい…

この性格を変えなければ近いうちに俺は自滅するかもしれない

俺は忙しいアピールが嫌いだ。なぜなら忙しいのはみんなそうだからだ。何もあんただけが特筆して忙しいわけではないだろうよ、と思うのである。 忙しいアピールはされるのが嫌なので、自分でもしないようにしている。忙しい時は、匿名のツイッターで「クソっ…

なぜ人は「ありえたかもしれない人生」について考えてしまうのか

友人に貸していた『ゲーム的リアリズムの誕生』が返却されたのでぱらぱら読み返したのですが、いろいろ考えたことがあるので草稿的に素描しておきます。 ・高校の時の別の高校に入っていたら……という仮定法過去高校2年生の4月頃、部活でいろいろ大変な目に…

紫色のお姉さんについて

こんばんわ。 「『本の感想を2日に1回ぐらいのペースで書きます』と言ってから5日が経ちました。それがこのザマです」と言ってから12日が経ちました。それがこのザマです。 しばらく本をゆっくり読むことはしばらくできません。それができるようになるの…

文学って読む必要あるのか?

1つ1つの仕事のメールで落ち込んだりしてはいけない。全体として仕事が成功すれば、全体としてプラスならばいい。個別の小さなマイナスを気にしてはいけない。 なぜ小さなマイナスを気にしてしまうのか。痛いからだ。小さな傷跡に驚いてしまうからだ。繊細…

最近読んだ本の感想5冊

「2日に1回ぐらいのペースで本の感想を書いていく。」などという宣言から5日が経過した。それがこのざまである。 本は読んでいるんだが、書くのがめんどくさい。果てしなくやる気がない。頭のなかで本についてあれこれ考えたりシャワーを浴びている時に独…