研ぎ澄まされた孤独

とりとめのない思考を無理に言語化した記録

感想

阿部和重「無情の世界」

久しぶりに阿部和重を読んだ。新潮文庫の「無常の世界」には3つの短編が収められているのだが、キンドルではその3作がバラ売りされており、出版社:コルクと表示されていた。コルクはそういう事業もやっているのか、と感心する。そういえば短編集をバラ売り…

最近読んだSFについて

最近SFの教養を身に着けたいと思い、基本的なところから読み始めている。まずは「幼年期の終わり」。科学技術が臨界点まで発達し、人間がやること全部やった世界で、人間は何のために生きるのか?と問いかける作品。「やること全部やった」というのは、つま…

偽中国語で偽中国語について考えてみる 使用偽中国語、思考於偽中国語

〈偽中国語〉 我昨日観劇画sf原作映画『BLAME!』。主要物語設定、人間統制下離脱機械的都市敵対人間。主人公男性「霧亥」、眼球搭載電子的AR投影機器。霧亥戦闘中、透視機器、視認敵情報。物語中鍵物品、「電網端末遺伝子」。霧亥常確認、敵所持非所持、電脳…

最近読んだ本の感想5冊

「2日に1回ぐらいのペースで本の感想を書いていく。」などという宣言から5日が経過した。それがこのざまである。 本は読んでいるんだが、書くのがめんどくさい。果てしなくやる気がない。頭のなかで本についてあれこれ考えたりシャワーを浴びている時に独…

感想『日本近代文学の起源』『趣都の誕生』

今日から2日に1回ぐらいのペースで、本の感想を書いていく。なぜか。理由は2つある。 ひとつは、読書のモチベを上げるためだ。いま、僕はかつてないほどに危機感をもっている。それは、本を読まねばならないという危機感だ。前から僕には教養コンプレック…

『読んでいない本について堂々と語る方法』の感想

ピエール・バイヤールの主張は明快だ。「本は通読する必要はない。むしろ場合によっては、読まないほうがいいこともある」 読んでいない本について堂々と語る方法 (ちくま学芸文庫) 作者: ピエールバイヤール,Pierre Bayard,大浦康介 出版社/メーカー: 筑摩…

『何者』から考えた創作者のあるべき姿

『何者』を観ました。 僕は2年ぐらい前に原作を読んだのですが、当時は結構な衝撃を受け、就職活動というのはなんとたいへんなイベントなのだろうと思いました。 あれから2年経ち、実際に就活を経験した自分がどのように『何者』を読むのか興味があり、観に…

『君の名は。』感想

まあ前提として僕たちは新海誠が最高の作家だということを知っているわけです。 だから今回の鑑賞もその「答え合わせ」に過ぎませんでした。 「やっぱり新海監督は最高だぜ!」と。 したがって特に語ることはないのかもしれません。 新海監督の作品といえば…

『シン・ゴジラ』の感想

まず前提 ・庵野秀明の作品はエヴァのTV版と旧劇場版のみ鑑賞済み ・ゴジラは「ファイナルウォーズ」と「GODZILLA」のみ鑑賞済み この感想を書く意義 ・『シン・ゴジラ』を観に行っていろいろ感じたものの、一人で観に行ったためにそれを誰とも共有できずに…

『世界から猫が消えたなら』を観て思ったこと

結論から言うと良かったです。 この映画、一見「失ってはじめて大切なものに気づいた」系のテーマに感じます。主人公は電話、映画、時計を世界から消し、その代わりに寿命を一日延長していきます。そのなかで、電話や映画によって支えられていた人間関係の大…

感想:岡本一郎『グーグルに勝つ広告モデル』(光文社新書、2008)

昨日代々木を深夜徘徊している途中に寄ったブックオフで発見し、衝動買いしました。 グーグルに勝つ広告モデル?マスメディアは必要か? (光文社新書) 作者: 岡本一郎 出版社/メーカー: 光文社 発売日: 2014/03/14 メディア: Kindle版 この商品を含むブログを…

リップヴァンウィンクルの就活

今日は某企業の説明会でした。あまり興味はないところなのですが、志望業界だったので行ってきました。会場に入って、机の資料をパラパラとめくっている時、何かの違和感をもつ。なんというか……右翼? 学生のうちに読んでおくべき本とか言っておくべき場所と…

2月1日映画サービスデーにおすすめの映画3選『ザ・ウォーク』『ブリッジ・オブ・スパイ』『白鯨との戦い』

ぼくも前は週1とかで映画を見に行っていたのですが、最近なんか行く気にならなくて言ってませんでした。べつにお金がないとか時間がないとかでもないんですが……本読んだりしてる方が楽しかったっていう感じですね。でもそんな時に「このままじゃいかん」と思…

映画『orange』ー別の世界の可能性を祝福することについてー

12月12日土曜日、重い身体をえいやっと起こしたのは、もう11時すぎだった。前日金曜日にいつものサークルの飲みがあったのだが、その日は妙に議論がヒートアップし、新宿の喫茶店で夜を明かしたのだった。そういうわけで、朝からこんな時間まで寝てい…

『バケモノの子』はやる気があったのか

ここ3ヶ月ほどインターンやバイトや大学の課題で忙しく、そのうえ人間関係のことで頭のなかも忙しく、趣味(にしようとしていた)映画鑑賞もまったくできておらず精神的につらかったのですが、最近土曜日のバイトのシフトをなくし、おそらく2年ぐらいぶりに…

初めてアイドルとチェキ撮影をしたら神だった件

【前回のあらすじ】 その日のノリでプティパ(の篠崎こころ目当て)という地下アイドルのライブに参戦した僕はささやかな熱狂と心地良い疲労感につつまれて秋葉原を後にし、帰路途中の神田明神にて「良い体験をしたなあ」と独りごちるのだった。 【つづき】…

朝井リョウ『何者』と就活に向き合う態度について+

小説家の朝井リョウ氏によるツイッターの安全な使い方解説書直木賞受賞作品『何者』を読みました。簡単にいえば就活の話なのですが、僕もいつのまにか大学3年生になってしまっており、そろそろ就活のことも意識してそれ関係の書籍を読もうと思い、読みました…

インセプションと幼少期の思い出

数年ぶりに見ました。いつ見たのかは覚えていません。Evernoteに感想を書いていたと思っていたんですが、検索しても出てきませんでした。本当にいつ見たのだろう。高校の時だと思うんだけど。大学入ってからかな? いずれにせよ僕はコマがよろよろと回り続け…

「花とアリス」と高校生の感性

最近高校生の物語を見たりするととにかく懐かしさを覚える。女子高生を外で見かけた時もそうだ。僕の高校は私服校だったから一般的に想像される高校の姿とはちょっと違うけど、しかし卒業した今になって思い返してみるとやっぱり高校は高校である。服装とか…

『父親たちの星条旗』 現実を代補するCG

『父親たちの星条旗』を見ました。硫黄島に星条旗を立てた6人の海軍兵を軍事国債キャンペーンのために称揚したアメリカの欺瞞が描かれていて面白かったです。硫黄島上陸シーンは『プライベートライアン』のノルマンディー上陸シーンに引けをとらない迫力で…

クロスチャンネルと美少女ゲームの構造みたいなもの

CROSS†CHANNELのPSP版をプレイしました。 BEST HIT セレクション CROSS†CHANNEL ~To all people~ 出版社/メーカー: サイバーフロント 発売日: 2011/07/28 メディア: Video Game クリック: 13回 この商品を含むブログ (4件) を見る ループものの作品として高…

『知らない映画のサントラを聴く』とドゥルーズ

表紙が綺麗な本。 知らない映画のサントラを聴く (新潮文庫) 作者: 竹宮ゆゆこ 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2014/08/28 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (13件) を見る 読んでる途中は面白いのだけど、読み終わってから何処が面白かったのかを考え…

百円の恋と大学の飲み会

『百円の恋』を観た。32歳ニートの女性が百円ショップでバイトを始め、一人立ちする話だ。最終的にはボクシングドラマになる。劇場のテアトル新宿は初めて行ったのだが、昔の映画館っぽくていい雰囲気があった。最近はシネコンしか行かないし。コマ劇を思い…

成人式と友達の変貌

都内某所の成人式に参加してきました。入場から1時間ほど誰とも会わず、乾杯のシーンでもグラスを持たず壁に寄りかかっていたという極めつけのぼっちだったのですが、かつての友人の探索を開始したところ、一人で壁に寄りかかっているぼっちを発見。そこか…

『ゴーン・ガール』と映画の構成の手法について

最近、一人でレイトショーを見に行くことが趣味になりつつある僕ですが、『ゴーン・ガール』は普段積極的には観ないサスペンス映画で、なるほどこういうジャンルの作品もおもしろいな、と新たな自分を見つけることができました。 大まかなあらすじとしては妻…

2014年12月30日冬コミc87・3日目の感想

相変わらずカタログを買うこともなく、ふらりと国際展示場に行った。前日にpixivでフォローしている絵師さんのサークルをチェックし、pixivで地図をダウンロードし、大した準備もせずに8時半頃家を出た。 結果から言うと、iPhoneにメモしておいた8サークル…

2014年12月03日池上彰「池上彰さんの真相に迫る!」Session袋とじ 一部書き起こし

たいへん素晴らしい内容だと思ったので一部抜粋して書き起こししました。初めての試みなので雑なところもあるかと思いますがご容赦ください(^_^;)なお、音源は 2014年12月03日池上彰「池上彰さんの真相に迫る!」Session袋とじ - 荻上チキ・Session-22の htt…

『楽園追放 -Expelled from Paradise-』 感想

完全にノーマークだったのですが、新海誠監督がツイッターで褒めていたので観賞することにしました。 ホームページを一瞥することもなく新宿バルト9の上映日程を確認し、「ユーネクスト」というサービスのキャンペーンを利用し、なんと無料でチケットを購入…

北田暁大『嗤う日本の「ナショナリズム」』

さっき家で飯食いながらテレビを見ていたらドッキリ企画をやっていた。仕掛けられたアニマル浜口が「気合だーwww気合だーwww」と絶叫しながら驚いていた。左下のワイプにはその映像を見て笑う芸能人が映っていた。たいへんやらせくさかった。 ところで…

エンドレスエイトを見るギャルゲープレイヤー

ニコニコと角川が合併した記念に角川作品一挙ニコ生放送というのをやっていて、その中にハルヒの一挙放送もあったのでタイムシフトを見ました。僕は一期はDVDですべて見たのですが二期はエンドレスエイト3週目終了後にリアルタイムの視聴を打ち切り、以降見…

マイウェイと世界の教養

『マイウェイ 12000キロの真実』という韓国映画を見ました。 マイウェイ 12,000キロの真実 Blu-ray & DVDセット(初回限定生産) 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ 発売日: 2012/06/06 メディア: Blu-ray 購入: 1人 クリック: 8回 この商品を含む…

ガッズィーラの感想

『GODZZILA』観てきました。 結論から言うと、ぶっちゃけおもしろくなかったのでは。巨大モンスター映画というのはヘヴィ級(パシフィック・リムなど)とライト級(ジュラシックパークなど)(こないだ観たトランスフォーマーロストエイジも結構身軽に動いて…

EDGE OF TOMORROW

オール・ユー・ニード・イズ・キル、見てきました。初めてのレイトショーで。原作は集英社スーパーダッシュ文庫のALL YOU NEED IS KILL。僕は高2のときに読んだのですが、日本のラノベレーベルがハリウッド映画化されるというのは本当にたいへんすごいことだ…

承認欲求の受け皿

ネットと愛国っていう本を読みました。 ネットと愛国 在特会の「闇」を追いかけて (g2book)作者: 安田浩一出版社/メーカー: 講談社発売日: 2012/04/18メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 12人 クリック: 372回この商品を含むブログ (60件) を見る 一番心…

漂流ネットカフェをアプリで読んだ。

AppStoreの無料アプリ総合ランキングをなんとなく見ていたら上位にあの押見修造先生の漫画を無料で読めるアプリがあったので速攻ダウンロードしました。昨日。 このアプリの仕組みが面白くて、1日30分の持ち時間を消費して漫画を読めるんですよ。で、その持…

Ever17感想(ネタバレあり)

すべてのエンディングをみたので、それぞれ攻略した順にコメントしていこうかと。 トゥルールートをクリアしたのを前提に書いていくので、少しでもEver17に興味がある方はまずこのページを消して、まずゲームをプレイしてください(本気) ネタバレなしのレ…

Ever17レビュー(ネタバレ無し)

やっとプレイすることが出来ました、音に聞く名作。 経緯から話すと、まず数年前、高2の秋にシュタインズゲートをPSPでプレイ(ちょうどその年の春から夏にかけてアニメが放送されていた)。ノベルゲームのすばらしさに開眼するも、受験のためゲームを断念。…

言の葉の庭を求めて、本厚木へ

昨日新海監督のツイッターで、本厚木で言の葉の庭が上映されているという情報を得たので、ロマンスカーに乗って行ってきました。 本厚木って初めて行ったんですけど、なんか池袋みたいな感じでした。言葉に出来ないんですけど、なんか池袋西口っぽい雰囲気が…

おおかみこどもを今更見た

細田守監督が手がけた3作目の映画ということで気になって借りてきました。時かけとサマーウォーズは好きなので期待していたのですが、結論から言うと、気に入らない映画でした。 「いろいろ詰め込み過ぎたな」というのが第一印象でした。テーマの純度が低い…

5cm/s

なんか短めのアニメを見たかったんで、ゲオで借りてきました。 『桜花抄』を見ているときは、主人公のモノローグが冗長で萎えました。なんか小説を朗読しているみたいで。映像作品なんだから、視覚と聴覚で見せればいいのに。って思ってました。実際、言葉に…

東野圭吾『秘密』と映画版を鑑賞して

名作と名高い作品ですが、本当に評価されるべきだと思いました。 感動した、って言ってしまうのは簡単ですが、僕はなんというか、「悔しい」とか「苦しい」っていう感想を持ちました。 ネットで余韻を共有しようかな、なんて検索をかけていたんですけど、「…

自分語りに自信ニキ

劇場版『イヴの時間』のBDを買いました。意外と安い。イヴの時間 劇場版 期間限定スペシャルプライス版 [Blu-ray]出版社/メーカー: 角川書店発売日: 2013/10/25メディア: Blu-rayこの商品を含むブログ (2件) を見る オーディオコメンタリーが収録されていて…

(無力感)

12/5(木)の特定秘密保護法案(もう「案」じゃないですね)の反対デモを見に行った感想を書くと言ったのにずっと忘れてました。 そうですね、一言で言うと、無力感? はっきり言って、こんなことしても政治家が、「こんなに反対者が集まるとは! 民意だ! …

デモクラシー見学(笑)

昨日の朝、ツイッターで特定秘密保護法案反対デモの話を聞いた*1ので、学校が終わってからスマホで電車調べて行ってきましたよ。(瞬間日記のメモの切り貼りなので、文章に脈絡がないかもしれませんがご容赦ください) まず東京メトロ国会議事堂前駅の改札を出…

英語力の衰弱化

全然ダメになってますわ。 毎週の英語の時間なんかにとみに思うのですけれど、英語が読めなくなっている。脳に定着していた語彙がポロポロと剥がれ落ちて行くのを、まざまざと感じさせられます。 今僕がセンター試験模試とか受けたら、英語は多分100点ぐらい…

コエカタマリン

今話題の『聲の形』を読みました。聲の形(1) (少年マガジンコミックス)作者: 大今良時出版社/メーカー: 講談社発売日: 2013/11/15メディア: コミックこの商品を含むブログ (6件) を見る マガジンで読切が掲載された時、ネットで話題になってましたね。あの時…

追憶・東日本大震災のラジオ・ツイッター

荻上チキ『検証 東日本大震災の流言・デマ』(光文社新書、2011年)を読了。検証 東日本大震災の流言・デマ (光文社新書)作者: 荻上チキ出版社/メーカー: 光文社発売日: 2011/05/17メディア: 新書購入: 6人 クリック: 212回この商品を含むブログ (35件) を見る…

iPhone5s Silver 32G 来る!

昨日、空コマにガラケーをいじっていると1通のメールが。なんとiPhone5sが入荷したとのこと。僕は未成年なので親を連れてドコモショップに行ってきましたよ。 そして…… はい。 ショップで店員に勝手にアクティベートされちゃったので、もう開封済みです。 で…

表紙の女子中学生が可愛い本

法条遥『リライト』(ハヤカワ文庫、2013年)を読了。 リライト (ハヤカワ文庫JA) 作者: 法条遥,usi 出版社/メーカー: 早川書房 発売日: 2013/07/24 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (10件) を見る タイムパラドクスを主題にしてるSFのような青春のよ…

この孤独は、僕が選んだものだった。

上野 (前略)無縁社会や孤族が話題になるときに、ただちに「行政は何してる」って短絡するのは、すごくおかしい。なぜなら、行政だろうが隣人だろうが、「助けて」って言わない人には手も足も出せないから。 古市 困っている人に当事者意識がないとっていう…