研ぎ澄まされた孤独

とりとめのない思考を無理に言語化した記録

カンボジア・ニューヨーク一人旅1日目

タイトルが国名と都市の並列になっているのが気になるが、そう表すしかない。シェムリアップなんて書いても知ってる人少ないし、アメリカって書いてもアメリカのどこ?ってなる。

ともかく3月11日から22日まで、海外一人旅をした。大雑把には、以下のようなスケジュールである。なお、日本との時差は

香港 JST-1h

カンボジア JST-2h

ニューヨーク JST-13h

である。

11日 羽田→香港着、空港で一泊

12日 香港→カンボジアシェムリアップ

13日 カンボジア

14日 カンボジア→香港→羽田着、空港で一泊

15日 羽田→ニューヨーク

16日〜20日 ニューヨーク

21日 ニューヨーク→

22日 →羽田。

以下、日記。長いので分けます。ちなみに写真は一枚も載せません。そこはイメージ(画像)ではなく、文章の描写によって描き出したいと思ったからです。旅行で見たもの・感じたことを伝達するために写真に頼るのではなく、文章を組み立てること。

 

3月11日

東日本大震災の日。地震発生は14時40分ぐらいだったっけ? あの時僕は家のデスクトップパソコンのアドビフラッシュプレイヤーをアップデートしていた。その途中に揺れが来て、ただちにツイッターのタブを選択し、実況していたのだった。

あれから6年が経過し、いま僕は、成田空港行きの電車に乗っていた。日暮里で京成線に乗り換え、成田空港第2ターミナルへ。駅で降りると、キャリーバッグを引く人々が真っ直ぐに改札へ向かっていく。そんな中、俺は一人余裕ぶって近くのベンチに座り、人々の歩いて行く様子を見ていた。そして人がいなくなると改札に向かう。約1ヶ月前、ハワイ旅行で目にした景色だ。何の戸惑いもない。

搭乗手続きの階に行き、予約済みのWi-Fiモバイルルータを受け取る。これは24時間毎にWi-Fi接続を行わなければならないというものだった。? ということは、24時間以内に国を移動したら、どうなるの? たとえば12時間香港でWi-Fiを使用して、その後カンボジアに行ったら、残りの時間はちゃんとカンボジアWi-Fi接続されるの? といった疑問があったのだが、Wi-Fi受取カウンターの人は空港の職員でその質問には答えられなかった。そのため疑問点は窓口に問い合わせてほしいとのこと。めんどくさい。

チェックインまではあと1時間ぐらい時間がある。そこで、展望台に行ってみた。セブンイレブン一番搾りとエビマヨおにぎりとコールスローサンドイッチを買って。ANAの機体が次々と着陸している。キャセイパシフィックもある。おじさんとその息子が、コイン式の双眼鏡で空を見ていた。ほほえましい。だがそれ以上に寒い。風も強い。なかなか過酷な環境。でも酒を飲めば暖かくなるだろうとの希望的観測から一番搾りをあおる。

そんで戻ってキャセイパシフィックにチェックイン。自動チェックイン機では、座席を自分で指定できるようだった。香港行きはほぼ埋まっていて、真ん中の席しか取れなかった。が、香港からカンボジア行きは窓際の席を取ることができた。

そして出国。ここは住所的・地理的には日本だが社会的意味的には日本ではない(法律は日本のものが適用されるらしいが)。というかどこの国でもない。そういうところなのだ。僕はこのエリアが大好きである。時間までそこらへんのベンチに座り、先ほどのWiFiルータの疑問を解決すべく、サポセンに電話。ものすごく物腰の柔らかな男性の対応に感動。優しすぎか。

そして搭乗。香港乗り継ぎなので、まず香港行きに乗る。エコノミーの列に並ぶと、流石に周りは中国人だらけだ。俺もきっと中国人だと思われていることだろう。いや、どうなんだろう? 日本人はわりと感覚で中国人と日本人を見分けたりするが、中国人もなんとなく分かるのだろうか? ただひとつ分かるのは、欧米人は中国人も日本人も同じに見えるということである。

とにかく乗る。席はH。窓側でもなく通路側でもない、知らない人にサンドイッチされる最低の席だ。左の窓側は汗臭い白人で、右側は華奢な中国人女性だった。前のディスプレイで映画を一通り確認し(興味のあるものはなかった)、本を読む。アルフレッド・ベスター『虎よ、虎よ!』。香港まで約5時間だったが読み終わらなかった。

機内食は確かパスタとポークライスが出て俺はポークライスを頼んだが、隣の白人はパスタを頼み、さらに白ワインを頼んでおり、さすがかっけえと思った。俺もそういう欧米式の飯を食いたいと思った。

狭い機内にイライラしながら香港到着。初めての乗り継ぎで不安だったが、普通に降りて目の前にTransitと書かれた表示があったので迷わなかった。あとイラストもよい。左から飛行機が着陸して、右に飛行機が離陸するイラスト。分かりやすい。そこで手荷物検査。預けた荷物は自動的に積み込んでくれるらしい。

で、手荷物のなかに機内でもらったミネラルウォーターがあり、それが引っ掛かった。職員に「ダメ」と言われた。没収され、去る。機内でもらってまだ一口しか飲んでないのだが……しかしもしもう一本液体の入った容器があったらどうするつもりだろうか? 再検査しなくていいのか? ずさんな検査だなーと思った。

そんで出国後エリア。まだ俺はどの国にも来ていない。……起動したWi-FiルータはHONG KONGを認識しているが。とはいえWi-Fi通信制限があるため、空港のフリーWi-Fiを使うことにした。それにしてもここは広い! ゲートが550くらいある。多すぎだろ。そして喫煙室がたくさんある。USB充電のスタンドもたくさんある。すばらしい。これぞターミナル。

そこで僕は水を買い、晩飯でも食おうかと飲食店を物色する(さっき機内食食ったのに)のだが、どこも空港価格なのでやめておく。1香港ドルが13円ということだった。そんで空港の端っこの方まで行ってみて、手頃なベッド(普通のちょっとフカっとしたシート)を発見。そこで寝ることにした。香港に降り立ったときは暑いと思ったが、じっとしてると寒くなってきたのでコートを布団代わりにかけて、マスクをして寝た。静かだった。