研ぎ澄まされた孤独

とりとめのない思考を無理に言語化した記録

怠け癖

怠け癖……先延ばしグセ……僕が前部署から持ってきたお土産がそれだ。2年目の12月ぐらいから、僕は完全にやる気をうしなっていた。なんでうしなっていたのか、わからない。ただ、このどうでもいい日常がいつまで続くんだ? みたいな、漠然としただるさがあった。10月、11月ぐらいまではある程度やる気があった。仕事で新しい企画を提案したり、頑張って資料を作ったり、不合理なしくみの改善を提案したり……いろいろやれることをやっていた。でも12月ぐらいから、俺のがんばっていることはたいしたことじゃない、というなにか自嘲気味なムードがにじみ出てきた。明確な理由があるわけじゃない。ただ、俺ひとりががんばっても会社は変わらないのかなと思ったのだ。俺が資料つくって、「いいね」と言われるけど数字は上がらない。俺が結果報告して「ちゃんとしてるね」と言われるけど周りの人は参考にもしない。じゃ、俺は俺でやりつづけるのは良いんだけど、チーム自体は成長しないじゃん、と。こういう時、「それはまだ努力が足りないのだ」という人もいると思う。うん、たしかに俺には努力が足りないのだと思う。しかしそういうのであれば、おそらく俺には、努力する才能やスタミナがないということだと思う。つまり、俺はこれ以上がんばりたいとは思ったが、がんばることができなかった。がんばるべきだったんだろうけれど。端的に言えば疲れた。こうして僕はサボり魔になった。「どう考えても今日やっておくべき仕事を残して退社した」みたいなツイートをいったい何度したことか。そんなんばっかりだ。でも、なぜそんなんばっかりしていたかというと、2年目も後半になって、大抵の仕事はなんとかこなせるようになっていたからだった。つまり、余裕ぶっこいててもなんとかなってしまったわけだ。まあなんとかならない事例のほうが多かったのだが。最低の怠け癖だ。

4月から3年目で、新しい部署に来ている。怠け癖がここでも爆発している。最初の1週間、「なんか手伝うことありますか?」と隣の人に聞いてから退社していた。「最初だから早く帰っていいよ」と言われた。なので早く帰った。で今、いろいろ仕事っぽいものを徐々に任せられ、「GWまでにやろうね」と言われていた仕事を完璧に滞らせてしまった。今週、ちゃんと残ってでも終わらせておくべきタスクだったのだ。で、わかんなかったら、たとえどんなに相手が忙しそうだったとしても、質問するべきだったのだ。でもなんかめんどくさくなって、帰ってた。「最初だから早く帰っていいよ」って言う言葉を胸にして、ね。いや、やるべきことやりのこしちゃだめだろ。アホか。完全に前部署の怠け癖がでてきてしまっている。ここは新しい職場だぞ。そんな、翌日朝早く出勤してなんとかなるようなもんじゃない。時間があるうちに考えて考え抜いて、上司に「これでいいですか」って聞いて、指摘されて直して、っていうPDCAを高速で回していくことが重要である。いやいやPDCAって……意識高い系かよ。でも大事なことである、と思った。ん、なんの話をしているんだっけ? まあとにかく、あれだよ。俺はやるべきことをやっていない。まったく情けない。新しい部署に配属になりました! っていったら、どうせ暇なんだから、仕事にしがみついていくべきでしょう。何をやってんだ……と思いつつも仕事を先延ばしにしてほぼ定時退社しちゃうんだよ。なんなのその自信と余裕は。結局GWまでに終わってないじゃん。ああ、ダメだ。こうして自己評価が低まり、錯覚資産は収奪されていく。