研ぎ澄まされた孤独

とりとめのない思考を無理に言語化した記録

青山学院大学に行ってみた

2016年4月26日火曜日

 今日は某社の筆記試験で渋谷に行ってきた。渋谷、いつぶりだろう。乗り換えで駅構内を歩くことはあれど、街を歩くのは3か月ぐらいぶりだ。オンシャは宮益坂を上り、青山通りを左折した先にあった。時間まではまだ1時間以上あったのでどうしようかな、と思っていたら、近くに青山学院大学を発見した。へえ、青学ってここなんだ。毎日こんな坂道を登ったり下りたりしてるのか、大変だな……と思ったが、駿河台もまあまあ坂道だな、と思った。で、青学に入る。緑色の木々が道の両側に立ち並ぶ。いわゆる並木道だ。ぼくの高校に似ている。高校もこんな感じに校門から並木道が続いているのだ。その時、いとこのお姉さんのことを思い出した。そのお姉さんはぼくと同じ高校出身で、確か青学を卒業していた。きっと彼女は並木道が好きなのだろうなと思った。さて、青学に潜入したぼくはとりあえずトイレを探した。入って少し進み右手の校舎に入る。校舎の前にはサークルか何かの団体が大声で呼びかけをしていた。きわめてどうでもよかったため、何を言っていたかは記憶していない。ただ元気だなあとは思った。ぼくの大学は1,2年と3、4年でキャンパスが分かれているため、3,4年のキャンパスは活気がない。まあ若者が密集しているのでエネルギーのようなものはあるが、大学生特有のウェイ感、パリピ感、クライス感といったものは希釈され、ほどほどに大人びた大学生が社会への階段を一歩一歩登っている。そういう感じだ。他方で青学は1~4年生のすべてがここに集結しているため、ダメージパンツに金髪のあんちゃんからリクスー73分けの就活生まで多様な種族が生息している。まあ、大学ってふつうこういうものだよなと思った。閑話休題、ともかく僕はトイレをみつけ用を足した。外に出るとキャンパスはますますにぎわっていた。ちょうど2限が終わるときごろなのだ。学生たちはキャンパスのいろんなところにあるベンチに座り、思い思いの飯を食っていた。そうか、もう外で飯を食える季節なんだな。と言うわけでぼくもそこらへんの植え込みの縁に座ってみた。風がここちよい。緑があふれていて見た目にもよい。大学とはこうあるべきだ。ぼくは結局その植え込みに座り、時間まで筆記試験の勉強をしていた。

 筆記試験がおわり、吸い込まれるようにして青学に戻る。腹が減っていた。久々に勉強らしき勉強をしたため、脳が糖分を欲しているのだ。そうして学食に行った。青学には学食が2つ(?)あるらしい。ぼくはキャンパスに入って左側の建物の1階にある広々とした学食に入った。多くの学食にあるように食券制だった。こんなかんじである。

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 なんだかレパートリーが少ない気もするが、カレーや中華麺(ラーメン?)、スパゲティなどのオーソドックスな学食メシに加え、油そばやいなりといった「ハズシ」も織り交ぜている、攻守揃ったメニューといえる。そのなかで圧倒的な存在感を放っているのが「表参道」「青山物語」「DON」といった意味不メニューだ。「表参道」「青山物語」はおそらく定食系のセットメニューだろう。ものすごくオシャレな雰囲気がある。どちらかというとメシというよりカクテルの名前っぽい。「DON」は最初「DQN」に空目した。おそらく何かのどんぶりなのだろう。どれも気になる……が、とくに食品サンプル的なものは見当たらない。せっかく他大学の学食に来た以上、その大学特有のメニューを頼みたいわけだが……この3つ、どれも個性的すぎる! 選べない。とはいえ全部食べるわけにもいかない。結局一番値段が高くて王道感のある「青山物語」の食券を購入した。「表参道」と「DON」はまたの機会に。カウンターのおばちゃんに券を渡し、供された「青山物語」をトレーに乗せ、空いている席に座る。ちなみに時刻は17時ごろだったが、たくさんの学生たちがおしゃべりをしておりたいへんにぎわっていた。飯を食っている人は見かけない。そりゃ時間的にそうだ。さて、「青山物語」はこのようなものである。

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 ようするに油淋鶏である。ぼくは一目で喝破した。和泉の油淋鶏の方が量がある。肉も野菜もだ。おまけにあっちは440円で、こっちは500円。圧勝だ。やはり青山のメシは場所代ばっかで本質がない。……とかいって味はどうなんだ、メシの本質は味だろ、という声が出てくるかもしれない。結論からいうと、風邪をひいて鼻が詰まっていたため味はさっぱりわからなかった。ただ食感はわかった。これは和泉の勝ちだ。和泉の油淋鶏はもっとさくさくしている。青山の油淋鶏はなんだかべちょっとしている。まあこっちの方がたれがしみ込んでいてうまいという手合いもいるかもしれんが、ぼくは和泉の方が好きだな。そんなわけでぼくのなかで勝手に勝敗が決まった。

 油淋鶏を食べながら食堂を見回した。やはり渋谷にある大学と言うことで、女の子はみんなかわいい。顔のかわいい子が多いというより、服装だったり髪型だったり化粧がかわいい子が多い。「いいコーデだなー」「いい髪型だなー」「化粧上手いなー」という子がいっぱいいた(それは裏返せば、よくみると顔はそんなによくないということを意味しているのだが、それは重要ではない)。やはり人間を規定するのは環境なのである。おしゃれの最先端に位置する(物理地理的にも社会的にも)共同体は得てしておしゃれの最先端になっていくのである。もともとそんなにかわいくない子でも、周りが渋谷に染まっていくにつれ、自分も渋谷に染まっていくのである。同様のメカニズムによって山奥の理工系学部のみんなは服装がださい(とぼくの友達がいっている)。というわけで青学の女の子はかわいい子が多いような気がした。ほかの大学に比べて、女子は平均オシャレ度が高いように思う。なんていうのかわからないけど、白くて、肩とデコルテがちょっと開けて、半そでで、袖がフレアみたいになってる服を着ている子がとてもよかった。後姿しか見てないけど、「天使?」と思った。かといってコスプレみたいに痛々しくない。ちゃんとおしゃれの範囲内で天使なのだ。青学にはそういう女の子がたくさんいた。とてもいいことだな、と思う。理由はどうあれ、自分を高めようという努力は尊いことだ。青学の女の子たちにはその尊さがたくさん見て取れる。よい。かなり目の保養になるのでおぬぬめ。緑を鑑賞しているんです、という言い訳で女子大生たちを視姦しまくるとよい。他方で男だが、まあそんなにおしゃれーって感じではない。ほかの大学と変わらない。ただ、こいつださいなーおたくだなーってやつはほとんどいなかったように思う。イケてないやつの比率が低いだけで、イケてるやつの比率は特別に高くはない。普通のやつが多いと思った。そんな感じ。

 腹が膨れたぼくは騒がしい食堂を出た。なんとなく購買部に入ると、青学オリジナルサブレ的なものがあった。こういうのは学園祭のときぐらいだよ、売れるのは。て書いてて思ったけど、学園祭のときって購買開いてるのかな。明治は明大祭の時は開いてない。狭いし、飲食物を安く売ったら売店を出している学生団体が困るから。ただ東大の五月祭に行った時は購買が開いていた。東大ボールペンなど粗末なグッズを買ってしまったものだ(なお紛失したもよう)。そこらへんの柱に就職ガイダンスのポスターなどが貼られていて、どこの大学も同じだな、と思う。あー、就活いやだー。そんなことをつぶやいて青学を後にした。つぎ来るのはオンシャの筆記が通って面接を受けに来る時だ(と、いいのだが)。